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壮大な調べ 祈り包む 広響「平和の夕べ」

 広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートが6日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。マーラーの交響曲第2番「復活」を、25年ぶりに原爆の日に演奏。祈りと希望に満ちた旋律を高らかに響かせた。

 音楽監督のクリスティアン・アルミンクが指揮。世界的なメゾソプラノ歌手藤村実穂子と、実力派ソプラノ歌手の並河寿美、東京オペラシンガーズが合唱で出演した。

 生と死をテーマにした全5楽章の大作。アルミンクのタクトが表情豊かな演奏を引き出し、永遠の命をたたえる感動的なフィナーレを迎えると、約1300人の聴衆から盛大な拍手が送られた。

 中国新聞社などの主催。ユーチューブ内の「広響チャンネル」で12日まで無料配信する。(木原由維)

(2024年8月7日朝刊掲載)

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