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「組織体制変える」 海自呉 福田総監が着任

 海上自衛隊呉地方総監に就いた福田達也海将(56)の着任式が5日、呉市幸町の海自呉地方総監部であった。福田総監は隊員約250人に訓示し、特定秘密の不適切運用や潜水手当の不正受給などの不祥事で自衛隊員たちが一斉に処分されたことに触れ「組織の体制を変えていく」と強調した。

 一斉処分について、福田総監は「伝統墨守の精神を改め、新たなニーズに適合した部隊に変革を遂げなければいけない」と述べた。また、国際情勢に対応するため、即応性を高めることが重要とした。

 福田総監は大阪府八尾市出身。統合幕僚監部防衛計画副部長や掃海隊群司令などを歴任。呉での勤務は3度目で「瀬戸内海の豊かな自然の中で勤務できることがうれしい」と話した。護衛艦隊司令官から2日付で着任した。(小林旦地)

(2024年8月6日朝刊掲載)

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