非核と不戦 備後でも 思い継承 各地で追悼式典
24年8月7日
米軍が広島に原爆を投下して79年となった6日、備後地方の各地でも追悼の式典が開かれた。参列者は犠牲者を悼み、核兵器廃絶と不戦への誓いを新たにした。
福山市原爆被害者友の会は、同市霞町の中央公園で慰霊式典を開き、約50人が参列した。猪口武司会長(72)は追悼の言葉でロシアによるウクライナ侵攻に触れ「核廃絶を願う仲間と一緒に核使用を止めて、平和な世界を絶対につくっていく」と誓った。
この1年間で36人増えて、計1560人となった死没者名簿を慰霊碑に納めた。司会を務めた盈進高2年でヒューマンライツ部副部長の原田栞里さん(16)は「部員と力を合わせて核兵器をなくす大切さを発信したい」と力を込めた。
三原市原爆被害者之会は、同市本町の慰霊碑前で式典を開いた。被爆者や遺族たち約60人が犠牲者に黙とうをささげ、献花した。死没者名簿には8人が加わり、計685人となった。
苞山(ほうやま)正男会長(95)は「国の核兵器禁止条約への批准が一向に進まない。難しい状況だが、戦争のない平和な日々が続くことを願って活動を続ける」とあいさつした。
尾道市東尾道の市原爆死没者慰霊碑前であった尾道地区原爆被害者の会の式典には、約100人が参列。個人や学校、団体から集まった約3万8千羽の折り鶴を供えた。被爆2世の畑山利一会長(73)はあいさつで「親の意思を継いで行動することが、戦争を防ぐ抑止力となるはず。核兵器廃絶を願っている」と述べた。(浜村満大、佐藤弘毅、前田薫奈)
(2024年8月7日朝刊掲載)
福山市原爆被害者友の会は、同市霞町の中央公園で慰霊式典を開き、約50人が参列した。猪口武司会長(72)は追悼の言葉でロシアによるウクライナ侵攻に触れ「核廃絶を願う仲間と一緒に核使用を止めて、平和な世界を絶対につくっていく」と誓った。
この1年間で36人増えて、計1560人となった死没者名簿を慰霊碑に納めた。司会を務めた盈進高2年でヒューマンライツ部副部長の原田栞里さん(16)は「部員と力を合わせて核兵器をなくす大切さを発信したい」と力を込めた。
三原市原爆被害者之会は、同市本町の慰霊碑前で式典を開いた。被爆者や遺族たち約60人が犠牲者に黙とうをささげ、献花した。死没者名簿には8人が加わり、計685人となった。
苞山(ほうやま)正男会長(95)は「国の核兵器禁止条約への批准が一向に進まない。難しい状況だが、戦争のない平和な日々が続くことを願って活動を続ける」とあいさつした。
尾道市東尾道の市原爆死没者慰霊碑前であった尾道地区原爆被害者の会の式典には、約100人が参列。個人や学校、団体から集まった約3万8千羽の折り鶴を供えた。被爆2世の畑山利一会長(73)はあいさつで「親の意思を継いで行動することが、戦争を防ぐ抑止力となるはず。核兵器廃絶を願っている」と述べた。(浜村満大、佐藤弘毅、前田薫奈)
(2024年8月7日朝刊掲載)