参列席の一角に空席 8・6式典 市、誘導・動線に課題
24年8月8日
広島市が平和記念公園(中区)で6日に開いた平和記念式典で、会場の参列者席の一角が空席になった。一方で、着席できずに立ち見する人もおり、市は参列者の誘導などに課題があったとみて、「来年に向け改善したい」としている。
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原爆慰霊碑前に用意した約7千席のうち、西側の被爆者・遺族席が少なくとも約500席空いていた。
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市は例年、一般席が満席に近づくと、参列者を被爆者・遺族席へ誘導している。ただ、ことしは安全対策の強化を理由に参列者席の入り口を東側の1カ所にし、金属探知のゲートを設置。入場に時間がかかった上、要人警護のため午前7時半~50分は中央参道を横断できず、西側へ移動しにくかったとみている。
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東側の一般席は芝生に座り込んだり立ち見をしたりする人が相次いだ。祖母と叔父が被爆者というさいたま市の青柳伸二さん(76)は5年ぶりに参列したが着席できず、「以前は会場に自由に入れたのに随分変わった。暑くて疲れた」と式典後の会場で休んでいた。
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市民活動推進課は「来年に向けて参列者の動線と席の割り当てを見直したい」としている。(野平慧一、川上裕)
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(2024年8月8日朝刊掲載)