南米から見つめる「核」 17・18日 広島で4作品上映会
24年8月10日
ブラジル在住の記録映像作家、岡村淳さん(65)の「核」にまつわる4作品の上映会が17、18日、広島市中区土橋町の交流スペース「kitokoi(樹と鯉)」である。南米からのまなざしによって日本を浮き彫りにする異色作がそろう。
17日は午後5時から、ブラジル各地で健康不安を抱えながら暮らす被爆者を訪ねた1995年の作品「私の戦後は終わらない」を上映。続く2012年の作品「リオ フクシマ」は同年、リオデジャネイロで開かれた国連の環境会議で、福島の原発事故について報告する日本の市民グループの姿などを追う。
ブラジルでは1987年、病院跡に放置されていた医療機器内の放射性物質によって住民が死傷する重大な被曝(ひばく)事故が起きており、「リオ フクシマ」の中で言及される。
18日は午後3時から、日本人移住者との結婚のためアルゼンチンに渡った被爆者を取材した「消えた少女たちの夢」(1996年)と、「リオ フクシマ2」(2018年)を上映する。どの作品も、被爆者や核の問題について日本は「発信、啓発する側」だという図式を揺さぶるような視座が印象的だ。
両日とも岡村さんが来場、解説する。各日定員40人、1500円(1ドリンク付き)。メールで申し込む。アドレスはkitokoihiroshima@gmail.com(道面雅量)
(2024年8月10日朝刊掲載)
17日は午後5時から、ブラジル各地で健康不安を抱えながら暮らす被爆者を訪ねた1995年の作品「私の戦後は終わらない」を上映。続く2012年の作品「リオ フクシマ」は同年、リオデジャネイロで開かれた国連の環境会議で、福島の原発事故について報告する日本の市民グループの姿などを追う。
ブラジルでは1987年、病院跡に放置されていた医療機器内の放射性物質によって住民が死傷する重大な被曝(ひばく)事故が起きており、「リオ フクシマ」の中で言及される。
18日は午後3時から、日本人移住者との結婚のためアルゼンチンに渡った被爆者を取材した「消えた少女たちの夢」(1996年)と、「リオ フクシマ2」(2018年)を上映する。どの作品も、被爆者や核の問題について日本は「発信、啓発する側」だという図式を揺さぶるような視座が印象的だ。
両日とも岡村さんが来場、解説する。各日定員40人、1500円(1ドリンク付き)。メールで申し込む。アドレスはkitokoihiroshima@gmail.com(道面雅量)
(2024年8月10日朝刊掲載)