「原爆の絵」惨状ありありと 中区で57点展示 基町高生や卒業生描く
24年8月11日
被爆者の証言を基に若者が原爆の悲惨さを描いた絵画展が10日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。基町高(中区)創造表現コースの生徒や卒業生の作品57点が並ぶ。28日まで。無料。
やけどを負ってさまよい歩く被爆者や、山積みになった遺体の火葬、原爆投下後の「黒い雨」など当時の惨状を表した。在校生が7月に仕上げた16点を含む。作品には説明文が添えられ、生徒と被爆者が制作過程を振り返っている。
来場した熊野町の和田隆弘さん(79)は「直視するのがつらい作品が多く、描いた生徒も大変だったと思う。風化させないために活動を続けてほしい」と話した。
広島平和文化センターの「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトの一環。2007年度に始め、これまでに207点の絵を完成させている。(鈴木大介)
(2024年8月11日朝刊掲載)
やけどを負ってさまよい歩く被爆者や、山積みになった遺体の火葬、原爆投下後の「黒い雨」など当時の惨状を表した。在校生が7月に仕上げた16点を含む。作品には説明文が添えられ、生徒と被爆者が制作過程を振り返っている。
来場した熊野町の和田隆弘さん(79)は「直視するのがつらい作品が多く、描いた生徒も大変だったと思う。風化させないために活動を続けてほしい」と話した。
広島平和文化センターの「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトの一環。2007年度に始め、これまでに207点の絵を完成させている。(鈴木大介)
(2024年8月11日朝刊掲載)