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ヒロシマ 被爆電車で巡る 市の姉妹・友好都市などの若者30人 原爆被害や復興学ぶ

 広島市と市の姉妹・友好都市などの若者30人が12日、被爆した路面電車で市内を巡り、原爆の被害や復興の道のりを学んだ。6日から市内で開かれている「青少年国際平和未来会議」の一環。

 ドイツ・ハノーバー、中国・重慶など7都市から集まった高校生や大学生が、被爆電車「653号」で広島駅(南区)を出発。広電本社前(中区)を経由し、原爆ドーム前(同)を目指した。車窓から被爆樹木や被爆建物の旧日本銀行広島支店(同)を確認。広島電鉄の担当者からは、被爆3日後に一部運行を再開した歴史も聞いた。

 広島市立大4年の大心池(おごろち)みゆさん(22)は「被爆の跡が残る街並みを改めて知ることができた」。韓国・大邱(テグ)市から参加した慶北大4年の李栽源(リ・ジュウォン)さん(22)は「仲間と一緒に広島の歴史と美しい景色に触れることができた」と話していた。

 会議は市が2005年に開始。以来、市と各国の姉妹・友好都市で交互に開いている。今回は13日、参加者全員で平和をテーマにしたアピール文をまとめ、締めくくる。(山本真帆)

(2024年8月13日朝刊掲載)

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