原爆の日 トロントでも集会 サーローさん団体 200人参加 平岡元広島市長がメッセージ
24年8月20日
カナダ・トロント在住の被爆者サーロー節子さん(92)が活動する地元反核団体「ヒロシマ・ナガサキ・デー・コアリション(HNDC)」は6日(現地時間)、トロント市庁舎前広場で平和集会を開いた。平岡敬元広島市長(96)のメッセージ動画も上映された。
平岡敬元広島市長の動画はこちら
HNDCによると約200人が参加した。サーローさんは13歳の時の広島での被爆体験を語り「カナダ政府は核兵器禁止条約への署名を拒否している。私たちはもっと声を上げなければ」と訴えた。
平岡さんが「市民が手を結び、一刻も早く戦火が収まり、核のない世界が実現するための努力を続けよう」と語る動画は約5分。サーローさんが昨年の一時帰国中に広島市内で平岡さんと対面したことがきっかけで、本紙が撮影に協力した。広島、長崎、トロントの各現職市長のメッセージとともに披露された。
米国の原爆開発計画「マンハッタン計画」でカナダがウランを供給した歴史や、原爆被害などを伝えるパネル展示も市庁舎ロビーであった。
広場の一角にはサーローさんたち市民の働きかけにより1984年に造成された「平和の庭」もあり、原爆の日に集う場となっている。平和記念公園(広島市中区)の「平和の灯(ともしび)」から採火し、サーローさんが持ち帰った種火がともされている。(金崎由美)
(2024年8月20日朝刊掲載)
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HNDCによると約200人が参加した。サーローさんは13歳の時の広島での被爆体験を語り「カナダ政府は核兵器禁止条約への署名を拒否している。私たちはもっと声を上げなければ」と訴えた。
平岡さんが「市民が手を結び、一刻も早く戦火が収まり、核のない世界が実現するための努力を続けよう」と語る動画は約5分。サーローさんが昨年の一時帰国中に広島市内で平岡さんと対面したことがきっかけで、本紙が撮影に協力した。広島、長崎、トロントの各現職市長のメッセージとともに披露された。
米国の原爆開発計画「マンハッタン計画」でカナダがウランを供給した歴史や、原爆被害などを伝えるパネル展示も市庁舎ロビーであった。
広場の一角にはサーローさんたち市民の働きかけにより1984年に造成された「平和の庭」もあり、原爆の日に集う場となっている。平和記念公園(広島市中区)の「平和の灯(ともしび)」から採火し、サーローさんが持ち帰った種火がともされている。(金崎由美)
(2024年8月20日朝刊掲載)