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平和の尊さ 次世代に 三次で戦没者追悼式

 三次市主催の戦没者追悼式が20日、同市三次町の市民ホールきりりで営まれた。遺族たち約180人が参列し、戦争で亡くなった地元出身の3339人を悼んだ。

 ステージの祭壇に全員で黙とう。福岡誠志市長は式辞で「世界を見渡せば、戦争が過去のものではないことを思い知らされる」と述べ、「誰もが夢と希望を抱き、心豊かに暮らせる社会を築くため、先の大戦の記憶を風化させず、平和の尊さを未来の子どもたちに伝えていく責務がある」と強調した。

 続いて参列者が献花台に菊を手向けた。陸軍兵だった叔父が南太平洋の激戦地ガダルカナル島で病死したという同市君田町の加登進三さん(87)は「戦争は悲しく、二度とあってはならない。この願いを若い人につないでいきたい」と話した。(林淳一郎)

(2024年8月21日朝刊掲載)

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