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平和記念公園で衰弱 被爆アオギリ どう保存 中区 市民団体の集会に81人

 平和記念公園(広島市中区)に植わる被爆アオギリの衰弱を受け、市民団体「被爆アオギリに学ぶ会」は20日、保存について考える集会を園内の原爆資料館で開いた。

 81人が参加した。市民団体「被爆アオギリのねがいを広める会」の清水正人事務局長(68)は全国の学校に被爆アオギリを題材にした絵本と種を贈る活動を紹介。NPO法人ANT―Hiroshimaの渡部朋子理事長(70)は「原爆を生き抜いた樹木への配慮を私たちは持ってきたか」と問いかけた。

 訪れたボランティアガイドの松井昌重さん(68)=南区=は「被爆アオギリのためにできることをしたい」と話していた。

 アオギリは爆心地から1・3キロの旧広島逓信局(現中区東白島町)で被爆し、1973年に資料館東館の北側の現在地に移された。先月、2本のうち1本の葉の色が薄く小さくなっていると判明。そばに5月に完成した「G7広島サミット記念館」からの日差しの照り返しが原因の可能性がある。(山下美波)

(2024年8月21日朝刊掲載)

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