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岩国基地オスプレイ配備計画 国が周防大島と和木町議会で説明

 米軍岩国基地(岩国市)に海軍の輸送機オスプレイなどが配備される計画を巡り、山口県和木、周防大島の両町議会は26日、全員協議会をそれぞれ非公開で開き、防衛省の担当者から説明を受けた。和木町は28日に、周防大島町も近く、配備計画について判断を示す。

 和木町議会(定数10)では冒頭、米本正明町長が「国に対する議員の意見や質問を踏まえ、28日に判断したい」と述べた。中国四国防衛局の有賀元宏企画部長が配備計画について説明した。

 兼本信昌議長によると、議員6人がオスプレイやステルス戦闘機F35Cの安全性、騒音の影響について質問したという。兼本議長は「国から誠実な答えをいただいた。議員の大半が一定の理解をした」と受け止めた。

 周防大島町議会(定数14、欠員1)では議員3人が質問。小田貞利議長によると、オスプレイに対する質問のほか、人の少ない場所を飛行ルートにするよう要望が出たという。小田議長は「安全性が気になる議員もいたが、明確な反対意見はなかった」と話した。オブザーバーとして参加した藤本浄孝町長は「説明をしっかりいただき、前向きに捉えている。情報を精査しながら判断したい」と述べた。

 国は23日に岩国市議会の全員協議会で配備計画の質疑応答に応じており、地元や周辺の市町への説明を終えた。有賀企画部長は「少しずつ理解をいただけていると考えている。引き続き丁寧に説明していきたい」と述べた。(川井直哉、大平健幹)

(2024年8月27日朝刊掲載)

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