オスプレイ岩国配備 容認へ 市長、きょうにも表明
24年8月27日
米軍岩国基地(岩国市)に海軍の輸送機オスプレイなどが配備される計画について、岩国市の福田良彦市長が容認する意向を固めたことが26日、関係者への取材で分かった。市議会定例会が開会する27日にも表明する見通し。(長久豪佑)
計画を巡っては、国が7月中旬に市と山口県などに伝達し、理解を求めていた。市は県などと機数や時期、安全性などについて文書で質問し、国が今月20日に「安全性に問題はない」「騒音は現在より広がらない」などと回答していた。
市側は回答を検証し、22日に「周辺住民の生活環境に大きな影響を与えるものではない」との見解をまとめた。さらに23日にあった市議会全員協議会で配備に理解を示す意見が議会の多数を占めた。福田市長はこうした経緯などを踏まえ、配備計画を了承すると判断したとみられる。
オスプレイは空母艦載機のC2輸送機からの機種更新として配備される。国は機数を明らかにしていないが、市は国の説明からC2輸送機の現行の「約2機」より若干増えると想定する。配備時期について国は今年後半とするものの、具体的なスケジュールには言及していない。
基地周辺の山口県周防大島町、和木町の両町長も近く配備を受け入れるかどうかの意思を表明する。県は市町の意向を踏まえて対応を決める方針を示している。
一方で、基地の機能強化に反対する市民団体や一部の市議から「安全性が担保されていない」として反対意見が上がっている。
米軍岩国基地へのオスプレイなどの配備計画
防衛省が岩国市や山口県などに伝えた内容によると、米海軍が空母艦載機の機種更新として岩国基地に輸送機オスプレイを配備する。岩国基地では海兵隊や空軍のオスプレイが一時的に飛来することはあったが、配備は初めてとなる。併せて艦載機の戦闘機の一部もステルス戦闘機F35Cに更新される。機数や具体的な日程は明らかにされていない。
(2024年8月27日朝刊掲載)
計画を巡っては、国が7月中旬に市と山口県などに伝達し、理解を求めていた。市は県などと機数や時期、安全性などについて文書で質問し、国が今月20日に「安全性に問題はない」「騒音は現在より広がらない」などと回答していた。
市側は回答を検証し、22日に「周辺住民の生活環境に大きな影響を与えるものではない」との見解をまとめた。さらに23日にあった市議会全員協議会で配備に理解を示す意見が議会の多数を占めた。福田市長はこうした経緯などを踏まえ、配備計画を了承すると判断したとみられる。
オスプレイは空母艦載機のC2輸送機からの機種更新として配備される。国は機数を明らかにしていないが、市は国の説明からC2輸送機の現行の「約2機」より若干増えると想定する。配備時期について国は今年後半とするものの、具体的なスケジュールには言及していない。
基地周辺の山口県周防大島町、和木町の両町長も近く配備を受け入れるかどうかの意思を表明する。県は市町の意向を踏まえて対応を決める方針を示している。
一方で、基地の機能強化に反対する市民団体や一部の市議から「安全性が担保されていない」として反対意見が上がっている。
米軍岩国基地へのオスプレイなどの配備計画
防衛省が岩国市や山口県などに伝えた内容によると、米海軍が空母艦載機の機種更新として岩国基地に輸送機オスプレイを配備する。岩国基地では海兵隊や空軍のオスプレイが一時的に飛来することはあったが、配備は初めてとなる。併せて艦載機の戦闘機の一部もステルス戦闘機F35Cに更新される。機数や具体的な日程は明らかにされていない。
(2024年8月27日朝刊掲載)