トラス元英首相が献花 平和公園 「核拡散防止に努力」
24年8月29日
核保有五大国の一つ英国のリズ・トラス元首相が28日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑へ献花。「核兵器が造られたことをなかったことにはできないが、これ以上拡散しないよう努力はできる」と訴えた。
トラス氏は石田芳文館長の案内で約1時間、家族と共に資料館を巡り、広島の街並みが破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」や、焼け焦げた衣服などの被爆資料を見た。その後、慰霊碑に花輪を手向け、黙とうした。
報道各社の取材に「力を持って平和を守っていかないといけない。核抑止論を信じる」と主張。「広島の惨事を二度と繰り返さないためにも、私たちが努力していかないといけない」と語った。
首相在任は2022年9~10月。今回は観光で来日し、東京での会合で講演した。後任のスナク氏が23年5月に市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席し、英国の現職首相として初めて平和記念公園を訪れた。(野平慧一)
(2024年8月29日朝刊掲載)
トラス氏は石田芳文館長の案内で約1時間、家族と共に資料館を巡り、広島の街並みが破壊された様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」や、焼け焦げた衣服などの被爆資料を見た。その後、慰霊碑に花輪を手向け、黙とうした。
報道各社の取材に「力を持って平和を守っていかないといけない。核抑止論を信じる」と主張。「広島の惨事を二度と繰り返さないためにも、私たちが努力していかないといけない」と語った。
首相在任は2022年9~10月。今回は観光で来日し、東京での会合で講演した。後任のスナク氏が23年5月に市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席し、英国の現職首相として初めて平和記念公園を訪れた。(野平慧一)
(2024年8月29日朝刊掲載)