核軍縮へ 宣言まとめる 「ユース非核リーダー」プログラム終了 広島 被爆証言・若者の声 生かす
24年8月30日
日本政府の拠出で国連が設けた「ユース非核リーダー基金」の研修プログラムは29日、広島市で全日程を終えた。37カ国の参加者49人が「ユース宣言」をまとめ、被爆者の証言や若者の声を核軍縮につなげると誓った。
最終日は、広島国際会議場(中区)で会議があり、広島県内の高校生たちと宣言内容を議論。被爆者や核の影響を受けた地域の人々の意見が核軍縮などに反映されるよう活動する▽世界の指導者に対し、若者の声を真剣に受け止めるよう要請する―などを盛り込んだ。
広島なぎさ高1年の河村波音さん(15)=佐伯区=は「被爆証言を集めたプラットフォームをつくるなどのアイデアが出た。対話を通し、自分たちにできることを考えられた」と振り返った。
研修は、岸田文雄首相が創設を表明し、日本政府が10億円余りを拠出した基金を活用し、2023年12月に始動。被爆85年の30年まで続ける。今回の「スタディーツアー」は1期生の締めくくりの位置付けで、今月26日から長崎、28日から広島で被爆証言を聴くなどした。2期生は25年に募る予定。(下高充生)
(2024年8月30日朝刊掲載)
最終日は、広島国際会議場(中区)で会議があり、広島県内の高校生たちと宣言内容を議論。被爆者や核の影響を受けた地域の人々の意見が核軍縮などに反映されるよう活動する▽世界の指導者に対し、若者の声を真剣に受け止めるよう要請する―などを盛り込んだ。
広島なぎさ高1年の河村波音さん(15)=佐伯区=は「被爆証言を集めたプラットフォームをつくるなどのアイデアが出た。対話を通し、自分たちにできることを考えられた」と振り返った。
研修は、岸田文雄首相が創設を表明し、日本政府が10億円余りを拠出した基金を活用し、2023年12月に始動。被爆85年の30年まで続ける。今回の「スタディーツアー」は1期生の締めくくりの位置付けで、今月26日から長崎、28日から広島で被爆証言を聴くなどした。2期生は25年に募る予定。(下高充生)
(2024年8月30日朝刊掲載)