核廃絶訴え続ける決意 高校生平和大使 広島で帰国報告
24年9月4日
第27代の高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部などを訪れた広島県内の高校生3人が3日、広島市役所で記者会見した。現地での活動を通し、核兵器廃絶への決意を新たにした。
3人は16府県から選ばれた大使計22人の一員として、8月19~22日に渡欧した。国連軍縮部を訪れ、各地で集めた核兵器廃絶を訴える署名9万6千筆を事務所長に託した。福山暁の星女子高2年佃和佳奈さん(16)=井原市=は「国際社会をより近く感じられるようになった」と振り返った。
一方、基町高2年甲斐なつきさん(17)=西区=は軍縮会議日本政府代表部の市川とみ子大使との質疑応答から核兵器廃絶への政府の消極的な姿勢を感じたと指摘。「世論の弱さや若者の政治離れに私たちがどう対処すべきか考えるきっかけになった」と話した。
レセプションでは各国の外交官や現地の学生と交流。曽祖母の被爆体験をスピーチしたAICJ高2年沖本晃朔(こうさく)さん(16)=東区=は「建設的な議論には政治的意見を持つことも大切だと思った。核兵器のない世界に向けて政策的な軸を持ちたい」と力を込めた。(山下美波)
(2024年9月4日朝刊掲載)
3人は16府県から選ばれた大使計22人の一員として、8月19~22日に渡欧した。国連軍縮部を訪れ、各地で集めた核兵器廃絶を訴える署名9万6千筆を事務所長に託した。福山暁の星女子高2年佃和佳奈さん(16)=井原市=は「国際社会をより近く感じられるようになった」と振り返った。
一方、基町高2年甲斐なつきさん(17)=西区=は軍縮会議日本政府代表部の市川とみ子大使との質疑応答から核兵器廃絶への政府の消極的な姿勢を感じたと指摘。「世論の弱さや若者の政治離れに私たちがどう対処すべきか考えるきっかけになった」と話した。
レセプションでは各国の外交官や現地の学生と交流。曽祖母の被爆体験をスピーチしたAICJ高2年沖本晃朔(こうさく)さん(16)=東区=は「建設的な議論には政治的意見を持つことも大切だと思った。核兵器のない世界に向けて政策的な軸を持ちたい」と力を込めた。(山下美波)
(2024年9月4日朝刊掲載)