「平和願う気持ちは共通」 真珠湾派遣団 市長に報告
24年9月2日
広島市中区の平和記念公園と米ハワイ州ホノルル市のパールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定に基づき、広島市がホノルル市へ派遣した若者5人と被爆者2人が1日、広島市中区の広島国際会議場で松井一実市長に帰国報告をした。7人は現地視察や交流に触れ「平和を願う気持ちは共通」などと振り返った。
広島市立大1年大田彩愛さん(18)は「協定を未来志向で、平和を実現できる良い機会だと受け止める人が多かった」と話した。一方で、原爆投下の歴史や被爆者の声があまり届いていないと感じたとし、交流を続ける必要性を訴えた。
被爆者の才木幹夫さん(92)と八幡照子さん(87)は、現地の若者たちを前に被爆体験を証言した。八幡さんは「真珠湾攻撃で亡くなった人に対する謝罪の思いでいっぱい。被爆80年の来年は、広島でハワイの人たちとの交流の機会を設けてほしい」と求めた。松井市長は「市民同士が違いを乗り越え、未来に向かって何をすべきか考えていってほしい」と述べた。
派遣期間は8月17~22日。7人は国立記念公園内の施設を見学したほか、退役軍人家族の証言を聞いたり、現地の若者と意見交換したりした。(野平慧一)
(2024年9月2日朝刊掲載)
広島市立大1年大田彩愛さん(18)は「協定を未来志向で、平和を実現できる良い機会だと受け止める人が多かった」と話した。一方で、原爆投下の歴史や被爆者の声があまり届いていないと感じたとし、交流を続ける必要性を訴えた。
被爆者の才木幹夫さん(92)と八幡照子さん(87)は、現地の若者たちを前に被爆体験を証言した。八幡さんは「真珠湾攻撃で亡くなった人に対する謝罪の思いでいっぱい。被爆80年の来年は、広島でハワイの人たちとの交流の機会を設けてほしい」と求めた。松井市長は「市民同士が違いを乗り越え、未来に向かって何をすべきか考えていってほしい」と述べた。
派遣期間は8月17~22日。7人は国立記念公園内の施設を見学したほか、退役軍人家族の証言を聞いたり、現地の若者と意見交換したりした。(野平慧一)
(2024年9月2日朝刊掲載)