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旧セミパラチンスクと平和・医療分野で連携 広島市

 広島市は4日、旧ソ連時代に核実験が繰り返されたカザフスタンのセメイ市(旧セミパラチンスク市)と平和や医療などの分野で交流・連携する合意書を結んだと発表した。市民間の友好を深め、世界恒久平和に貢献するよう努める。

 松井一実市長が会長を務める平和首長会議の活動をはじめ、平和推進の分野で連携・協力し、核兵器廃絶と世界平和に向けた取り組みを進める。被曝(ひばく)などに関する医療と学術分野で情報と経験を共有し、青少年の交流にも力を入れる。合意書は両市長が署名を終えた8月9日から効力が発生している。

 4月にセメイ市から姉妹都市提携の申し入れがあった。提携は今後の交流・連携の実績を踏まえて検討する。同市では1949~89年に450回を超える核実験があり、今なお多くの市民が核被害に苦しんでいる。(渡辺裕明)

(2024年9月5日朝刊掲載)

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