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ウクライナへ救急車 岡山県が出発式 ポンプ車も提供

 岡山県は4日、ウクライナへの人道支援として提供する救急車とポンプ積載車各1台の出発式を県庁前広場で開いた。6月に駐日ウクライナ大使から直接要請を受けた伊原木隆太知事が市町村などに呼びかけ、真庭市が無償提供した。

 救急車は2010年式、ポンプ積載車は1998年式で、同市は更新に合わせ提供を決めた。11月中旬にウクライナに到着し、キーウ市近郊の市で使われる予定。

 津山市や笠岡市、笠岡地区消防組合など他の7団体からも計12台の提供の申し入れがあり、ウクライナ側と調整している。在日ウクライナ大使館によると、県の呼びかけでまとまった数の車両提供を受けるのは初めて。

 出発式には伊原木知事、真庭市の太田昇市長、同大使館のナディヤ・ボズヂガン1等書記官たちが出席。伊原木知事は「支援が限られ悔しい思いをしてきた。ウクライナの早期解放をお祈りする」とあいさつ。ボズヂガン1等書記官は「救急車などの緊急車両は攻撃対象になりやすい。今回の提供は何千もの人々の福祉に役立つ」と感謝を述べた。(坂田茂)

(2024年9月5日朝刊掲載)

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