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韓国医師 被曝医療学ぶ HICAREが企画 広島

 韓国の医師5人が9日、広島市内で放射線被曝(ひばく)医療の研修を始めた。12日まで、医師の講義や被爆者の体験を聞く。

 初日は広島県庁で原爆後障害研究の第一人者、鎌田七男・広島大名誉教授から放射線による人体への影響について講義を受けた。「被爆時の年齢が低いほど、がんのリスクは高くなる」などと伝えられ、被爆者それぞれの病歴も学んだ。

 5人は韓国で緊急被曝医療に携わっている。韓国原子力医学院の趙祥植(チョ・サンシク)さん(40)は「ロシアのウクライナ侵攻や原発事故などで、いつどこで放射線にさらされるか分からない状況。被曝医療体制を常に整えたい」と話した。

 研修は県や広島市などでつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)が企画。期間中に広島大原爆放射線医科学研究所(南区)や広島赤十字・原爆病院(中区)、平和記念公園(同)を訪れる。(山下美波)

(2024年9月10日朝刊掲載)

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