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平和な世界へ決意新た 広島市戦没者追悼式 130人参列

 広島市戦没者追悼・平和祈念式が8日、南区の市総合福祉センターであった。市遺族会が主催し、会員たち約130人が参列。戦争の記憶の風化を防ぎ、平和な世界を目指す決意を新たにした。

 黙とうの後、増川計(はかる)会長(85)=安佐北区=が「戦争の教訓を伝えて残し、平和活動にまい進することが最大の役割と使命だ」とあいさつ。ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザでの戦闘に触れ「一日も早い終結を願う」と力を込めた。参列者は1人ずつ、献花台に花を手向けた。

 旧ソ連によるシベリア抑留で夫=当時(32)=を亡くした東区の高橋和さん(105)は「戦争は罪のない市民を犠牲にし、人生を変えてしまう。地球からなくなってほしい」と願った。

 市遺族会によると、主に太平洋戦争で犠牲になった市出身の軍人・軍属は約1万9千人に上る。(神田真臣)

(2024年9月10日朝刊掲載)

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