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CGで復元 旧中島地区 元住民登場 暮らし語る

■記者 水川恭輔

 原爆で壊滅し、平和記念公園(広島市中区)となった旧中島地区のコンピューターグラフィックス(CG)による復元で、建物内に元住民が実写で登場する映像づくりが進んでいる。27日、映像や建築工学の専門家でつくる「平和公園復元映画製作委員会」が試作映像を公開した。

 旅館と履物店の外観と室内の画像に、当時の住民が暮らしぶりを証言する映像を合成した。元住民の一人は生家が経営していた旅館の復元画像で、原爆ドームの前身である県産業奨励館をのぞむ景色を語っている。映画は来春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での上映が目標である。

(2009年7月28日朝刊掲載)

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