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非核を訴える134点紹介 原爆資料館 新着資料展始まる

 原爆資料館(広島市中区)へ2022年度に寄贈された原爆犠牲者の遺品などを紹介する新着資料展が13日、東館1階で始まった。原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びた金びょうぶなど134点を紹介している。来年2月25日まで。無料。

 被爆前、被爆直後、復興の3テーマに分けて展示。金びょうぶは爆心地から3・6キロの古田町(現西区)の民家にあった。爆風で屋根が瓦ごと吹き飛び、降り注いだ黒い雨の跡が筋状に残る。

 また、爆心地から1・3キロの平塚町(現中区)の自宅2階で被爆した久保昭二さん=当時(3)=の上着は、大やけどを負った右首から右肩にかけて変色している。久保さんは1946年5月16日に亡くなった。初めて資料館を訪れた愛媛大1年久納和也さん(19)は「目を背けたくなる展示ばかりで、心に訴えてくる」と話していた。

 資料館には22年度、被爆者、遺族たちから資料や原爆の絵計955点が寄せられた。(川上裕)

(2024年9月14日朝刊掲載)

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