被爆イチョウに集うマルシェ きょうまで広島の浄西寺 枝葉活用の品並ぶ
24年9月23日
爆心地から1.4キロで被爆したイチョウが立つ浄土真宗本願寺派浄西寺(広島市中区)で、枝や落ち葉を活用した手作り品などを並べたマルシェが開かれている。23日まで。
藤枝啓称(けいしょう)副住職(28)が「心」や「花」と筆を走らせた書道作品の壁掛けや、キーホルダーなどイチョウの剪定(せんてい)で出た枝を生かした作品を出品。近くの洋菓子店のクッキーや水引作家によるアクセサリーなども。藤枝さんは、前住職らが保存に尽力した歴史を伝える資料も並べた。
イチョウは樹齢106年で、約3年前からウイルス性の病気になっている。市は民間所有の被爆樹木の治療などに1件60万円を上限に補助する制度を設けており、2022、23年度に樹木医を派遣。「緊急性はない」と診断され、藤枝さんたちは消毒液を散布するなどして見守っている。
マルシェ開催は4回目。被爆樹木の前に集ってもらうきっかけにと、藤枝さんが個人として企画した。収益は今後の治療費にするという。23日は午前9時から正午まで。(新山京子)
(2024年9月23日朝刊掲載)
藤枝啓称(けいしょう)副住職(28)が「心」や「花」と筆を走らせた書道作品の壁掛けや、キーホルダーなどイチョウの剪定(せんてい)で出た枝を生かした作品を出品。近くの洋菓子店のクッキーや水引作家によるアクセサリーなども。藤枝さんは、前住職らが保存に尽力した歴史を伝える資料も並べた。
イチョウは樹齢106年で、約3年前からウイルス性の病気になっている。市は民間所有の被爆樹木の治療などに1件60万円を上限に補助する制度を設けており、2022、23年度に樹木医を派遣。「緊急性はない」と診断され、藤枝さんたちは消毒液を散布するなどして見守っている。
マルシェ開催は4回目。被爆樹木の前に集ってもらうきっかけにと、藤枝さんが個人として企画した。収益は今後の治療費にするという。23日は午前9時から正午まで。(新山京子)
(2024年9月23日朝刊掲載)