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被爆ピアノ展示や折り鶴作り 「平和考えて」 2ホテル企画 中・南区

■記者 増田咲子

 8月6日を前に広島市中心部のホテル2館が、被爆ピアノを展示したり、折り鶴コーナーを設けたりしている。国内外から訪れる宿泊者に平和について考えてもらおうと、それぞれ初めて企画した。

 リーガロイヤルホテル広島(中区)は、爆風でガラスが刺さった被爆ピアノを1階に置いた。ピアノは市民グループ「HOPEプロジェクト」の所有で、中区で被爆し19歳で亡くなった河本明子さんの遺品。別の場所で開かれるコンサート期間を除き当分の間、展示する。

 同ホテルの河原一登さん(41)は「ピアノは原爆の生き証人。平和学習などに役立ててほしい」と話す。

 ホテルグランヴィア広島(南区)は来館者が自由に折り鶴を作れるコーナーを1階に設けた。8月15日までで、折り鶴は平和記念公園の原爆の子の像にささげる。同ホテルの山田秀樹さん(35)は「各国から訪れる人々が平和を考えるきっかけになれば」と願っている。

(2009年7月28日朝刊掲載)

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