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平和への思い 「国際デー」で一層 高校生ら国際機関職員と交流

 国連が定めた「国際平和デー」の21日、広島市内の各地で記念行事が開かれた。10代、20代の若者が国際機関で働く人たちと交流して学びを深め、世界中での停戦や核兵器廃絶を願った。

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の三上知佐所長との交流会を開いた。会場の広島国際会議場(中区)には県内の高校や大学から15人が集まり、国連での仕事ややりがいを聞いた。

 三上所長は「皆さんの年頃に平和や人権に関心を持ち、取り組むようになった。次世代にも続いてほしい」と期待した。広島女学院高3年吉﨑彩さん(17)は「核兵器廃絶に関わる仕事をしたいという思いが強まった」と力を込めた。参加者は続いて、平和記念公園(同)の碑巡りもした。

 近くの広島護国神社では平和への思いを大書する催しがあり、安佐南区の沼田高書道部の6人が「紡」の文字をしたためた。部長の2年若本芽依さん(16)は「人のつながりを紡ぎ、平和の輪が大きくなってほしいとの思いを込めた」と話した。

 書家たちでつくる団体が企画した全国一斉イベントの一環。この日は全国の神社などで、高校生たちが大筆を走らせた。(川上裕)

(2024年9月22日朝刊掲載)

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