×

ニュース

核なき世界 退任後も努力 首相

 岸田文雄首相は23日(日本時間24日)、ライフワークの「核兵器のない世界」への取り組みに首相退任後も注力する考えを示した。「一国会議員として、被爆地の人間として現実を一歩でも前に進められるよう努力を続けたい」と述べた。(ニューヨーク発 宮野史康)

 訪問先の米ニューヨークで報道陣の取材に「在任中、首脳外交を通じて核兵器のない世界を訴えてきた」と強調。政権を担った3年の成果と課題を踏まえ、「今日までの取り組みをさらに推し進めていく」と決意を新たにした。

 具体的な成果として、昨年5月に広島市で開いた先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた首脳による原爆資料館(広島市中区)訪問に言及。「被爆の実相を世界に発信する重要な機会だった」と振り返った。

(2024年9月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ