ブエノスアイレスで原爆・平和展初開催 広島市 長崎市
24年9月25日
広島市や長崎市は10月2日から11月3日まで、アルゼンチンで初の「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」を首都ブエノスアイレスで開く。被爆資料の展示や、現地に派遣する被爆者の証言を通して核兵器廃絶への機運を高める。
会場はリベルタ宮殿。動員学徒の遺品の布製かばんやげたのレプリカ、子どもの着物など資料20点を展示する。原爆の人体への影響や救護活動、街の復興を捉えた写真パネル30点も紹介。被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの折り鶴も並べ、折り方を教える教室を開く。8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐本町(現西区)で被爆した八幡照子さん(87)による体験証言もある。
広島、長崎両市は1995年度に海外での原爆・平和展を始め、今回で21カ国59都市目。アルゼンチン文化庁も主催に加わる。南米では2008年のブラジル・サンパウロ以来2度目で、松浦宰雄副館長は「混迷する国際情勢だからこそ、核兵器が絶対悪であると深く理解する機会になってほしい」と話している。12月にはスロベニアでも初開催する予定。(山下美波)
(2024年9月25日朝刊掲載)
会場はリベルタ宮殿。動員学徒の遺品の布製かばんやげたのレプリカ、子どもの着物など資料20点を展示する。原爆の人体への影響や救護活動、街の復興を捉えた写真パネル30点も紹介。被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの折り鶴も並べ、折り方を教える教室を開く。8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐本町(現西区)で被爆した八幡照子さん(87)による体験証言もある。
広島、長崎両市は1995年度に海外での原爆・平和展を始め、今回で21カ国59都市目。アルゼンチン文化庁も主催に加わる。南米では2008年のブラジル・サンパウロ以来2度目で、松浦宰雄副館長は「混迷する国際情勢だからこそ、核兵器が絶対悪であると深く理解する機会になってほしい」と話している。12月にはスロベニアでも初開催する予定。(山下美波)
(2024年9月25日朝刊掲載)