核実験地カザフに「広島の経験必要」 中区 現地取材の小山さんが報告会 健康被害や支援の乏しさ紹介
24年9月30日
旧ソ連が核実験を繰り返したカザフスタンを取材したジャーナリスト小山美砂さん(29)の報告会が29日、広島市中区の広島弁護士会館であった。住民の健康被害や乏しい支援の状況を紹介し「広島の被爆者支援の経験が求められている」と連携の重要性を訴えた。
広島を拠点に原爆被害などを取材する小山さんは今月上旬に訪れた同国の様子を報告。1949~89年に核実験が450回以上あった旧セミパラチンスク核実験場近くの村の住民は頭痛や鼻血、骨の痛みを訴えたという。障害者のリハビリ施設にトレーニング器具がない状況など不十分な医療体制も説明した。
市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」などでつくる実行委員会が主催。撮影で同行した中国新聞社映像担当の山田尚弘記者(40)も登壇し、現地の写真を紹介した。西区の旅行代理業多賀俊介さん(74)は「国を超えて核兵器の被害者がつながっていければ」と期待した。(鈴木大介)
(2024年9月30日朝刊掲載)
広島を拠点に原爆被害などを取材する小山さんは今月上旬に訪れた同国の様子を報告。1949~89年に核実験が450回以上あった旧セミパラチンスク核実験場近くの村の住民は頭痛や鼻血、骨の痛みを訴えたという。障害者のリハビリ施設にトレーニング器具がない状況など不十分な医療体制も説明した。
市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」などでつくる実行委員会が主催。撮影で同行した中国新聞社映像担当の山田尚弘記者(40)も登壇し、現地の写真を紹介した。西区の旅行代理業多賀俊介さん(74)は「国を超えて核兵器の被害者がつながっていければ」と期待した。(鈴木大介)
(2024年9月30日朝刊掲載)