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クレヨン画で平和発信 原爆テーマ20点 画家東さん展示 福山

■記者 山崎雄一

 福山市神辺町の画家東誠山さん(67)が8月1日から同市霞町のまなびの館ローズコムで原爆をテーマにした作品展を開く。「地元の人も平和について考えてほしい」と、5月にオランダで展示した作品を再展示する。

 路面電車が被爆した瞬間やきのこ雲、焼け野原となった広島市中心部などクレヨンで描いた作品約20点。知人のオランダ人写真家フレッド・ローデさん(60)が昨年8月6日に広島市で撮影した写真も並べる。

 東さんは風景や人物を中心に水墨画を描いていたが、一昨年末に原爆資料館を見学したことが転機になった。「絵画を通して平和への思いを発信したい」と昨年3月から原爆をテーマにクレヨン画を描き始めた。

 フレッドさんの招きで5月、オランダ・ライデン市であったフレッドさんの作品展に参加。訪問した際、持参した被爆アオギリ2世の種を現地の博物館の庭に植えたという。

 8月18日まで。東さんは「若い世代を中心に平和のために何ができるのか考えてもらえれば」と話している。

(2009年7月28日朝刊掲載)

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