首相の核共有論に懸念 日本被団協が代表者会議
24年10月10日
日本被団協は9日、都道府県組織の代表者会議を東京都内で始めた。田中熙巳(てるみ)代表委員(92)は、石破茂首相が持論とする米国との「核共有」について「日本が大変な国になる。核兵器を配備し、打ち出すことも可能にしかねない」と懸念を示した。
田中氏はあいさつで、首相が核兵器の国内持ち込みを訴えていた点も指摘した。日本が核攻撃の拠点になりかねないとして「私たちが核兵器禁止条約で廃絶に向かって全力を挙げている時に、足元から大変なことが起こってくる」と強調。核廃絶の運動で対抗しようと訴えた。
日本被団協が40年前にまとめ、運動の根幹とする「原爆被害者の基本要求」も議題に。広島で被爆した愛知県原水爆被災者の会(愛友会)の金本弘理事長(79)は基本要求が定める核廃絶や国家補償について「分かりやすく具体的。被爆80年の来年、目に見える行動を起こし、国や政府を動かしたい」と呼びかけた。
被爆者や被爆2世60人が参加。最終日の10日は全国の代表者が活動方針などを報告する。(宮野史康)
(2024年10月10日朝刊掲載)
田中氏はあいさつで、首相が核兵器の国内持ち込みを訴えていた点も指摘した。日本が核攻撃の拠点になりかねないとして「私たちが核兵器禁止条約で廃絶に向かって全力を挙げている時に、足元から大変なことが起こってくる」と強調。核廃絶の運動で対抗しようと訴えた。
日本被団協が40年前にまとめ、運動の根幹とする「原爆被害者の基本要求」も議題に。広島で被爆した愛知県原水爆被災者の会(愛友会)の金本弘理事長(79)は基本要求が定める核廃絶や国家補償について「分かりやすく具体的。被爆80年の来年、目に見える行動を起こし、国や政府を動かしたい」と呼びかけた。
被爆者や被爆2世60人が参加。最終日の10日は全国の代表者が活動方針などを報告する。(宮野史康)
(2024年10月10日朝刊掲載)