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核禁条約会議オブザーバー参加 「何が適当か引き続き検証」 青木官房副長官

 青木一彦官房副長官は15日の記者会見で、核兵器禁止条約へのオブザーバー参加に関し「核兵器のない世界に向けた現実的、実践的な取り組みとして何が適当かを引き続き検証する」と述べた。

 禁止条約について青木氏は「核兵器のない世界の出口とも言える重要な条約」と評価。同時に「核兵器国が一カ国も参加していない」と岸田内閣が繰り返した表現も使った。「安全保障上の脅威」を強調し、抑止力を強めていく考えも改めて示した。

 日本被団協のノーベル平和賞決定を受け、石破茂首相は13日、オブザーバー参加を「真剣に考える」と表明していた。首相は自民党総裁選中の9月にも中国新聞などの取材にオブザーバー参加は「選択肢の一つ」と話していた。

 首相が提案した日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(92)との面会は「現時点で何ら決まっていない」とした。(宮野史康)

(2024年10月16日朝刊掲載)

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