『ひと・とき』 ウクライナの「声」届ける ジャーナリスト 玉本英子さん
24年10月19日
2022年2月のロシア侵攻後のウクライナを、3度にわたり現地取材。テレビのドキュメンタリー番組などを通じて現地の声、とりわけ女性や子どもたちの現状を伝えている。講演会と写真展のため広島市を訪れた。
侵攻された側で、抗戦の勝利を熱望する住民。だが、戦闘の長期化に伴う夫や息子の戦死、子育てなど生活の場の破壊は、生きる希望を奪っていく。
取材映像にある、「勝利を信じられなくなった」という妻のつぶやきや、「私は子どもを戦争ではなく平和のために産んだのに」という母の嘆きは、ウクライナ国内では報じられない。「戦争の法則として、声を上げにくくなる」
1966年生まれ。父は広島の被爆者。アジアプレス大阪に所属して紛争地の取材を重ね、「戦争」を見つめ続ける。(道面雅量)
(2024年10月19日朝刊掲載)
侵攻された側で、抗戦の勝利を熱望する住民。だが、戦闘の長期化に伴う夫や息子の戦死、子育てなど生活の場の破壊は、生きる希望を奪っていく。
取材映像にある、「勝利を信じられなくなった」という妻のつぶやきや、「私は子どもを戦争ではなく平和のために産んだのに」という母の嘆きは、ウクライナ国内では報じられない。「戦争の法則として、声を上げにくくなる」
1966年生まれ。父は広島の被爆者。アジアプレス大阪に所属して紛争地の取材を重ね、「戦争」を見つめ続ける。(道面雅量)
(2024年10月19日朝刊掲載)