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温泉の足湯 心もぽかぽか 原爆特養ホーム 兵庫県・湯村温泉から

■記者 川上裕

 原爆特別養護ホームの神田山やすらぎ園(広島市東区)と倉掛のぞみ園(安佐北区)に28日、兵庫県新温泉町の職員たちが地元の湯村温泉の湯を5トンずつ届けた。観光客や町民が折った鶴もそれぞれに6千羽贈った。

 神田山やすらぎ園では入所者20人が足湯を楽しんだ。町職員が「冷え性や神経痛に効きますよ」と話しかけ、会話を弾ませた。林富代さん(77)は「足がつるつるになった」と喜んでいた。

 新温泉町は、胎内被爆者を主人公にしたテレビドラマ「夢千代日記」の舞台。原爆の日を前にした2施設への湯のプレゼントは今年で18回目となる。タンクローリーで約6時間かけて運んだ。

 折り鶴づくりは2005年にオープンした観光施設「夢千代館」で通年、旅館や観光施設など計21カ所では7月上旬から観光客に呼び掛けている。平和記念公園(中区)の原爆の子の像にも約8万羽をささげた。

(2009年7月29日朝刊掲載)

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