毒ガス製造の死没者を追悼 竹原・大久野島
24年10月25日
竹原市忠海町の大久野島にあった旧陸軍の毒ガス製造工場で働くなどし、健康被害を受けて亡くなった人たちの慰霊式が24日、島内の慰霊碑前であった。周辺の8市1町などでつくる大久野島毒ガス障害者対策連絡協議会の主催で、遺族たち約110人が参列した。
式典では、この1年間に亡くなった124人の名前を加えた計4386人の死没者名簿が慰霊碑に奉納された。協議会会長の今栄敏彦・竹原市長は式辞で「戦後79年が経過した今、毒ガス製造の実相を後世に伝え続けることが私たちの責務」と強調。参列者は黙とうし、献花した。
県によると、国の健康管理手帳を持つ被害者は551人で平均94・8歳(1日現在)。被害者の団体連絡協議会を代表して参列した伊勢本学さん(88)=忠海東町=は「元気なうちは参列を続け、若い人に平和への思いをつないでいく」と力を込めた。
(2024年10月25日朝刊掲載)
式典では、この1年間に亡くなった124人の名前を加えた計4386人の死没者名簿が慰霊碑に奉納された。協議会会長の今栄敏彦・竹原市長は式辞で「戦後79年が経過した今、毒ガス製造の実相を後世に伝え続けることが私たちの責務」と強調。参列者は黙とうし、献花した。
県によると、国の健康管理手帳を持つ被害者は551人で平均94・8歳(1日現在)。被害者の団体連絡協議会を代表して参列した伊勢本学さん(88)=忠海東町=は「元気なうちは参列を続け、若い人に平和への思いをつないでいく」と力を込めた。
(2024年10月25日朝刊掲載)