外交官 被爆証言聞く 25ヵ国 広島で国連研修始まる
24年10月31日
軍縮の専門家を育てる国連の研修「軍縮フェローシップ」の広島でのプログラムが30日、始まった。アフリカや中東など25カ国の外交官たちが参加。初日は原爆資料館(広島市中区)で被爆者の小倉桂子さん(87)=中区=の証言を聞いた。
小倉さんは8歳の時に爆心地から2・4キロの牛田町(現東区)の自宅近くで被爆し、多くのけが人が押し寄せてきた状況を語った。生き残った被爆者も家族たちを助けられなかった罪悪感を抱えながら生きてきたと述懐。日本被団協のノーベル平和賞受賞決定にも触れ、「世界が核兵器廃絶に向けて考える機会になる」と期待した。
エチオピアの外交官ラメッサ・ハタウ・キチャさん(33)は「核兵器が街全体を破壊し、家族や愛する人を奪うことが改めてよく分かった。軍縮や核兵器廃絶に取り組む大きな動機付けになった」と語った。
プログラムは28日から11月3日まで。広島では1日までで、平和記念公園の見学などをする。(下高充生)
(2024年10月31日朝刊掲載)
小倉さんは8歳の時に爆心地から2・4キロの牛田町(現東区)の自宅近くで被爆し、多くのけが人が押し寄せてきた状況を語った。生き残った被爆者も家族たちを助けられなかった罪悪感を抱えながら生きてきたと述懐。日本被団協のノーベル平和賞受賞決定にも触れ、「世界が核兵器廃絶に向けて考える機会になる」と期待した。
エチオピアの外交官ラメッサ・ハタウ・キチャさん(33)は「核兵器が街全体を破壊し、家族や愛する人を奪うことが改めてよく分かった。軍縮や核兵器廃絶に取り組む大きな動機付けになった」と語った。
プログラムは28日から11月3日まで。広島では1日までで、平和記念公園の見学などをする。(下高充生)
(2024年10月31日朝刊掲載)