被爆者5人の証言撮影 広島市AI対話装置 来月までに 来年8月利用開始目指す
24年10月31日
人工知能(AI)を活用して画面上の被爆者と疑似対話ができる装置の製作で、広島市は被爆者5人の証言映像を使う。11月末までに撮影を終え、被爆80年となる来年8月の利用開始を目指す。(野平慧一)
5人は、笠岡貞江さん(92)=西区▽切明千枝子さん(94)=安佐南区▽内藤慎吾さん(85)=南区▽八幡照子さん(87)=広島県府中町▽山本定男さん(93)=東区。いずれも広島平和文化センター(中区)が委任する被爆体験証言者で、市からの協力依頼に応じた。
11月5日には原爆資料館(中区)で、山本さんのインタビュー映像を収録する。広島二中(現西区の観音高)の2年生時に、爆心地から約2・5キロの東練兵場(現東区)で被爆。顔の左半分にやけどを負い、同級生と近くの山へ逃げた。当日は市が公募した小中高生たち約10人にも質問してもらい、装置でのやりとりに生かす。
装置は、利用者の質問をAIが瞬時に分析し、被爆者のインタビュー映像の中から適切な答えを選んで再生する仕組み。被爆体験を後世に伝えるため、市が日本語と英語で計5台を製作する。原爆資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)に常設するほか、学校への出張展示を想定している。
(2024年10月31日朝刊掲載)
5人は、笠岡貞江さん(92)=西区▽切明千枝子さん(94)=安佐南区▽内藤慎吾さん(85)=南区▽八幡照子さん(87)=広島県府中町▽山本定男さん(93)=東区。いずれも広島平和文化センター(中区)が委任する被爆体験証言者で、市からの協力依頼に応じた。
11月5日には原爆資料館(中区)で、山本さんのインタビュー映像を収録する。広島二中(現西区の観音高)の2年生時に、爆心地から約2・5キロの東練兵場(現東区)で被爆。顔の左半分にやけどを負い、同級生と近くの山へ逃げた。当日は市が公募した小中高生たち約10人にも質問してもらい、装置でのやりとりに生かす。
装置は、利用者の質問をAIが瞬時に分析し、被爆者のインタビュー映像の中から適切な答えを選んで再生する仕組み。被爆体験を後世に伝えるため、市が日本語と英語で計5台を製作する。原爆資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)に常設するほか、学校への出張展示を想定している。
(2024年10月31日朝刊掲載)