「原爆の悲惨さ伝える」 東城出身の俳優高野さん 地元で朗読会
24年10月31日
札幌市在住の俳優高野吟子さん(74)たちでつくる「吟ムツの会」が、高野さんの故郷・庄原市東城町で朗読会を開いた。集まった約30人は情感豊かな声色に聞き入った。
被爆3年後の広島を舞台にした劇作家井上ひさしの戯曲「父と暮せば」を朗読。高野さんは原爆から生き延び、罪の意識にさいなまれる娘を熱演した。近くに住む田辺勝則さん(80)は「胸を打つ語りだった。平和を見つめ直す機会になった」と感動していた。
朗読会の約1週間前には、日本被団協のノーベル平和賞受賞が決まった。高野さんは「原爆の悲惨さを語り継ぐことの重要性が高まっている。私たちも朗読を通して、次の世代につないでいきたい」と話していた。(菊池諒)
(2024年10月31日朝刊掲載)
被爆3年後の広島を舞台にした劇作家井上ひさしの戯曲「父と暮せば」を朗読。高野さんは原爆から生き延び、罪の意識にさいなまれる娘を熱演した。近くに住む田辺勝則さん(80)は「胸を打つ語りだった。平和を見つめ直す機会になった」と感動していた。
朗読会の約1週間前には、日本被団協のノーベル平和賞受賞が決まった。高野さんは「原爆の悲惨さを語り継ぐことの重要性が高まっている。私たちも朗読を通して、次の世代につないでいきたい」と話していた。(菊池諒)
(2024年10月31日朝刊掲載)