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被爆体験継承バスの旅 小中生99人 施設巡る 東広島

■記者 小山顕

 東広島市の小中学生が原爆関連施設を巡る「平和学習バス」事業が28日、同市と広島市であった。被爆体験の継承に取り組む東広島市原爆被爆資料保存推進協議会が開いた。

 東広島市内の50小中学校から99人が参加した。西条西本町の公的複合施設「サンスクエア東広島」にある市原爆資料展示室では、高熱で溶けて変形したはさみやビー玉を見学。協議会の高山等会長(79)から毛髪が焼き付いたヘルメットの説明を受け、熱心にメモを取っていた。

 続いて、広島市中区の平和記念公園にバスで移動。原爆資料館で被爆者の証言を聞いたり、原爆慰霊碑に参拝したりして平和の尊さをかみしめた。

 平和学習バスは、核兵器廃絶と平和を願う心を育てようと毎年開き、25回目。松賀中3年の前重藍さん(15)=西条土与丸=は「被爆の惨状は想像を超えている。学んだことを友達に伝えて、少しでも継承活動の役に立ちたい」と話していた。

(2009年7月29日朝刊掲載)

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