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[被団協ノーベル平和賞] 高校生大使 来月オスロに 授賞式に合わせ派遣決定

 広島、長崎の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は5日、ノルウェー・オスロで12月10日にある日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に合わせ、第27代大使の基町高2年甲斐なつきさん(17)=西区=を現地へ派遣すると明らかにした。

 派遣委によると、甲斐さんと、長崎県の大使2人、大使の活動に協力する熊本県の高校生1人の計4人がオスロを訪れる。日程や現地での活動の詳細は今後決める。授賞式には、現時点で招かれていないという。

 高校生平和大使は国内外で核兵器廃絶を訴え、近年、平和賞の候補となっていた。今夏もスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ核兵器廃絶を願う署名約9万6千筆を届けており、広島県内の大使3人はこの日、広島市役所で松井一実市長に現地での活動を報告した。

 甲斐さんはオスロ訪問について、「つらい記憶を後世に伝えてくれた人たちに平和賞が授けられ、自分ごとのようにうれしい。同じような活動をする人や若者の意見をたくさん聞いて帰りたい」と話している。(野平慧一)

(2024年11月6日朝刊掲載)

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