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[被団協ノーベル平和賞] 核廃絶意志示す50点 昭和女子大 あすから企画展

 今年のノーベル平和賞に決まった日本被団協の歩みを紹介する企画展が9、10日、東京都世田谷区の昭和女子大である。被爆者運動を伝えようと、戦後史の資料継承に関心を持つ同大を中心にした学生17人が4月から準備してきた。被団協が活動の中で残していた約50点の資料を並べる。

 被団協の草創期や日本政府に対する活動など4テーマに分けて、1号館に展示する。1956年の結成大会の写真や宣言文のコピー、82年に米ニューヨークであった第2回国連軍縮特別総会時の手書きの打ち合わせ文書などを並べる。広島で被爆し、娘を失った女性の心情を記録した文書もある。

 大学1~3年の17人が、被爆者運動をつづった書籍なども含む約1万8千点の資料から展示品を選んだ。昭和女子大2年の五十嵐文恵さん(19)は「被爆者がどんな思いで核廃絶を訴えてきたか、強い意志と行動力を感じ取ってほしい」。3年の大塚美莉亜さん(21)は「被爆者の高齢化が進む中、戦後の活動を後世に伝えていくことが大切」と話す。入場無料。(堀晋也)

(2024年11月8日朝刊掲載)

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