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「核抑止が必要な現実」 第5回賢人会議 首相がメッセージ

 政府は8日、核兵器廃絶への道筋を国内外の有識者が探る国際賢人会議の第5回会合を6、7日にオンライン形式で開いたと発表した。石破茂首相は「現在の国際社会を見渡せば、核抑止が必要という現実がある」とのメッセージを寄せた。

 米中ロなどの核兵器保有やニュージーランドなど非保有国の委員14人が参加。首相は、会議を創設した岸田文雄前首相が唱えた核軍縮の行動計画「ヒロシマ・アクション・プラン」を重視する姿勢を強調した。

 非公開の議論では核兵器不使用に向けた規範の重要性や、人工知能(AI)の進展が核軍縮に及ぼすリスクについて意見交換したという。来春の最終会合を経て、来夏までに2026年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた提言をまとめる。(宮野史康)

(2024年11月9日朝刊珪砂)

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