『記者のつぶやき』 「平和の党」 議論主導を
24年11月10日
公明党の臨時党大会を取材した。斉藤鉄夫新代表はあいさつの終盤、ひと呼吸置いて「広島選出の議員として実現したいことがある」と切り出した。
それは、党が主張してきた核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加だった。「なんとしても実現したいと強く決意している」「壁を一つ一つ乗り越える」。口調は次第に熱を帯びた。
ただ、これまで自民党はオブザーバー参加に消極的で、石破茂首相は米国の核兵器を共同運用する核共有さえ語ってきた。記者会見で新代表に問うと「自民党内にも私たちに共感する人がいる。合意形成の政治の中心に公明党がなる」と、調整役となる覚悟をにじませた。
平和の党を掲げる公明党。「32年来の友人」という首相を相手に議論を主導できるか注目している。(中川雅晴)
(2024年11月10日朝刊掲載)
それは、党が主張してきた核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加だった。「なんとしても実現したいと強く決意している」「壁を一つ一つ乗り越える」。口調は次第に熱を帯びた。
ただ、これまで自民党はオブザーバー参加に消極的で、石破茂首相は米国の核兵器を共同運用する核共有さえ語ってきた。記者会見で新代表に問うと「自民党内にも私たちに共感する人がいる。合意形成の政治の中心に公明党がなる」と、調整役となる覚悟をにじませた。
平和の党を掲げる公明党。「32年来の友人」という首相を相手に議論を主導できるか注目している。(中川雅晴)
(2024年11月10日朝刊掲載)