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映画作りの情熱 触れて 広島国際映画祭 22日から25作品 国内初上映 Kōki,主演「タッチ」も

 広島国際映画祭2024が22~24日、広島市中区のNTTクレドホールと市映像文化ライブラリーの2会場である。前身の映画祭を含めて16回目となる今年は、短編を含む10カ国・地域の25作品が上映される。各作品の監督やプロデューサー、出演者たちが一堂に集い、映画を通じて広島から世界へ平和の願いを発信する。(渡辺敬子)

【特別招待作品】
 オープニング上映は、映画祭の常連となった藤井道人監督の「青春18×2 君へと続く道」。蔦(つた)哲一朗監督「黒の牛」は、美術を映画祭の部谷京子代表、音楽を昨年亡くなった坂本龍一が手がけた。12年の映画祭でヒロシマ・グランプリを受賞した原広利監督は、新作「帰ってきた あぶない刑事」をバリアフリー版で上映する。

【短編コンペ】
 日本、韓国、中国、台湾、カンボジア、インドネシアの6作品を実行委員会がノミネートした。ドキュメンタリーから劇映画まで、それぞれの文化や歴史、親子の絆が伝わる作品がそろった。

 審査員長は、9年ぶりの新作「お母さんが一緒」を今年公開した橋口亮輔監督。短編「LAYERS」のプロデューサーで俳優のMEGUMI、「愛に乱暴」を公開した広島市出身の森ガキ侑大監督が審査員を務める。

【ヒロシマEYE】
 アイスランドのバルタザール・コルマウクル監督の新作「TOUCH/タッチ」は、本木雅弘とKōki,(コウキ)が広島で被爆した親子役を演じる。ロンドンや東京のほか広島、呉、竹原市でも撮影された話題作で、国内初上映となる。

 広島市在住の時川英之監督の新作「惑星ラブソング」も国内初上映。呉市在住の迫田公介監督は短編「寝てみること」を上映し、出演したユニコーンの川西幸一と共に登壇する。広島大出身の喜安浩平監督の短編「私を描いて」も上映。「桐島、部活やめるってよ」「幕が上がる」の脚本を手がけた俊英の監督第1作となる。

 映像文化ライブラリーでは隠れた名作2本を上映する。メキシコ映画「価値ある男」(イスマニエル・ロドリゲス監督)は三船敏郎が主演。小林旭主演の「太陽、海を染めるとき」(舛田利雄監督)は広島市や呉市でロケをした。

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 1日券は3千円(前売り2500円、自由席)。MEGUMIが登壇する「LAYERS」上映、片渕須直監督のティーチインはそれぞれ3千円(指定席)。詳細は映画祭ホームページで。

(2024年11月9日朝刊掲載)

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