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アフリカ首脳に被爆地訪問要請 広島・長崎市 来年8月

 広島、長崎両市は14日、来年8月に横浜市であるアフリカ開発会議(TICAD)の招待国47カ国の首脳宛てに被爆地訪問を要請する書簡を送った。核被害の実態に触れ、被爆者の平和への願いを受け止めるよう求めている。

 各国の在日大使館などに郵送した。「被爆者の『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という願いを受け止めてほしい」と強調。核抑止力に依存する為政者の政策転換を進めるため、平和首長会議の活動への一層の支援と、核兵器廃絶に向けた行動を呼びかけている。首長会議への加盟を促す狙いもある。

 TICADは日本主導でアフリカ各国の発展を後押しする国際会議。アフリカでは2009年、核兵器の開発や配備を禁止するアフリカ非核兵器地帯条約(ペリンダバ条約)が発効している。

(2024年11月15日朝刊掲載)

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