×

ニュース

岩国配備オスプレイ公開 米海軍 市民団体 首相に抗議文

 空母艦載機の機種更新で米軍岩国基地(岩国市)に新たに配備される米海軍の輸送機オスプレイが17日、同基地で報道陣に公開された。今後、同基地を拠点に本格的な任務や訓練を始めるとみられる。

 滑走路から離陸し、周辺を飛行して着陸する様子のほか、基地に駐機した機体の外観や内部が公開された。取材に応じた男性パイロットは「固定翼と回転翼のモードを使い分けることができ、非常に興味深い機体だ。いろいろとトレーニングも積んでいる」と話した。

 オスプレイは4機程度が岩国基地に配備され、海軍機の国内配備は初となる。海軍は配備の詳しいスケジュールを明らかにしていない。

 また、艦載機の機種更新で同基地に新たに配備されるステルス戦闘機F35Cの部隊の本隊も17日、同基地に到着した。

 一方、岩国市の市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」はこの日、オスプレイとF35Cの配備は基地機能の強化に当たるとして、抗議文を石破茂首相宛てに送った。久米慶典事務局長(68)は「2機種の配備は基地周辺住民の安全と安心を損ない、認めるわけにはいかない」と話している。(長久豪佑、川村奈菜)

(2024年11月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ