「被爆者の証言 広がる機会」 被団協 ノーベル平和賞受賞 英総領事が祝意
24年11月18日
英国のキャロリン・デービッドソン駐大阪総領事が中国新聞の取材に応じ、日本被団協のノーベル平和賞受賞について「大変喜ばしい。被爆者の証言が世界に広がるいい機会になる」と述べた。
5日の広島日英協会の総会に出席するため広島市を訪れた。広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長に面会して祝意を直接伝えたといい「『核兵器の惨禍を二度と繰り返してはならない』という世界へのメッセージはとても重要」と指摘。「英国も『核なき世界』の長期的な目標を共有している」と述べた。
英国では7月、14年ぶりに労働党の新政権が発足した。同党は核軍縮に積極的とされるがスターマー首相は就任前に「核兵器を使う用意」に言及。デービッドソン総領事は「英国は効果的な核抑止力を維持するため必要最低限の能力を持つ」と説明し「現在の国際情勢の中、英国や同盟国の安全を脅かすような攻撃行動を抑えるために(核抑止力は)必要」と話した。(編集委員・東海右佐衛門直柄)
(2024年11月18日朝刊掲載)
5日の広島日英協会の総会に出席するため広島市を訪れた。広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長に面会して祝意を直接伝えたといい「『核兵器の惨禍を二度と繰り返してはならない』という世界へのメッセージはとても重要」と指摘。「英国も『核なき世界』の長期的な目標を共有している」と述べた。
英国では7月、14年ぶりに労働党の新政権が発足した。同党は核軍縮に積極的とされるがスターマー首相は就任前に「核兵器を使う用意」に言及。デービッドソン総領事は「英国は効果的な核抑止力を維持するため必要最低限の能力を持つ」と説明し「現在の国際情勢の中、英国や同盟国の安全を脅かすような攻撃行動を抑えるために(核抑止力は)必要」と話した。(編集委員・東海右佐衛門直柄)
(2024年11月18日朝刊掲載)