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[被団協ノーベル平和賞] 「世界が行動を起こす機会に」 フォーラムで被爆証言へ 小倉さん意気込み

 日本被団協のノーベル平和賞授賞式翌日の12月11日にノルウェー・オスロである「ノーベル平和賞フォーラム」で被爆体験を語る小倉桂子さん(87)=広島市中区=が17日、中区で報道各社の取材に応じた。「核兵器を使えばどうなるかを一人一人に伝え、行動を起こしてもらう機会にしたい」と意気込んだ。

 原爆で身近な大切な人を失った多くの被爆者が、79年たっても核兵器がなくならない現状に「亡くなった人たちに合わせる顔がないと思っている」と強調。「世界に本気度を問いかける機会だ。『やるべきこと』を見つけてもらう役目を果たしたい」と意欲を述べた。オスロ滞在中は、授賞式にも出席するほか、若者向けに証言する方向で調整しているという。

 フォーラムには、長崎で被爆し、医師として長年にわたり被爆者医療などに携わってきた朝長万左男さん(81)たちも出席。核軍縮を進めるための戦略などを議論する。(下高充生)

(2024年11月18日朝刊掲載)

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