核廃絶 国境超え決意強く 若者20人「ICANアカデミー」成果発表 「被爆者の言葉 世界に広げたい」
24年11月17日
広島県と非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))が共催する核兵器や安全保障に関する講座「ICANアカデミー」が16日、全日程を終えた。14カ国・地域の若者20人が広島市中区のエソール広島で成果を発表し、被爆者との交流を糧に核兵器廃絶に取り組む決意を語った。(川上裕)
参加者は被爆体験を聞いた感想をそれぞれ語った。ウクライナ出身で、昨年から東京大で公共政策を学ぶドブロクリブ・ブラディスラブさん(24)は「体験談からは被爆直後の臭いや人々の声まで伝わるようだった。母国もかつての広島のように都市が破壊されている。被爆者の言葉を世界に広げたい」と話した。
14日に講話した被爆者の後東利治さん(85)=西区=も参加者の報告を聞いた。「若い人の真剣さがうれしい。しっかりと伝えられた」と手応えを強調した。
アカデミーは2019年に始まり6回目。4日間の日程で原爆資料館(中区)の見学や、中国人や朝鮮人、捕虜など広島で被爆した外国人についての講義もあった。
(2024年11月17日朝刊掲載)
参加者は被爆体験を聞いた感想をそれぞれ語った。ウクライナ出身で、昨年から東京大で公共政策を学ぶドブロクリブ・ブラディスラブさん(24)は「体験談からは被爆直後の臭いや人々の声まで伝わるようだった。母国もかつての広島のように都市が破壊されている。被爆者の言葉を世界に広げたい」と話した。
14日に講話した被爆者の後東利治さん(85)=西区=も参加者の報告を聞いた。「若い人の真剣さがうれしい。しっかりと伝えられた」と手応えを強調した。
アカデミーは2019年に始まり6回目。4日間の日程で原爆資料館(中区)の見学や、中国人や朝鮮人、捕虜など広島で被爆した外国人についての講義もあった。
(2024年11月17日朝刊掲載)