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「身近な平和 大切に守る」 ピース・ナイトで10代が宣言

 平和記念公園(広島市中区)の夜の雰囲気を生かして平和のメッセージを発信する「ピース・ナイト」が16日、同公園の原爆慰霊碑前であった。広島市などの10代37人が企画し、小さな行動が世界に広がることを願った。

 会社員稲葉颯さん(19)=安芸区=と廿日市高1年高砂奈瑠美さん(16)=廿日市市=が「わたしたちの平和宣言」を読み上げた。爆心地から約800メートルの小網町(現中区)で建物疎開作業中に被爆し、行方不明になった当時12歳の石崎睦子さんの日記から、原爆投下前日の一節を宣言に引用。「身近にある平和を手放すことのないよう大切に守る」と誓い、松井一実市長に宣言文を渡した。

 ピース・ナイトは2020年から続け、5回目。メンバーは「星に届けるピース」をテーマに約5カ月かけて企画を練った。多くの来訪者と一緒にペンライトを振る演出もあった。(川上裕)

(2024年11月17日朝刊掲載)

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