被爆者の表情で核廃絶訴え オスロでの展示会へ撮影
24年11月20日
日本被団協へのノーベル平和賞授与に合わせ、歴代受賞者の業績を伝えるノルウェーのノーベル平和センターが12月、被爆者の思いに焦点を当てた展示会をオスロで開く。日本にカメラマンを派遣し、被爆者を撮影。核兵器廃絶の願いを発信する準備を進めている。
フランスから来日中のアントワン・ダガタさん(63)が広島県内や東京都内で撮影している。19日は被団協事務所に近い増上寺で、被爆者の表情や立ち姿をカメラに収めた。合間には「被爆した場所は爆心地からどのくらい離れていますか」などと質問。20日までに約20人を撮影する予定で「被爆者の瞳に意志が宿っている」と熱心にシャッターを切っていた。
広島で被爆した山田玲子さん(90)は「核兵器はなくならず、国家補償もない。私たちの活動は道半ばだと伝えてほしい」。原爆で幼い弟を失った木村一茂さん(80)は「被爆者の戦後の歩みが伝われば」と期待した。
ダガタさんはすでに廿日市市の宮島で高校生平和大使も撮影した。展示会は12月から当面続け、現在の被爆者▽過去の原爆被害▽未来を担う若者―の3テーマで写真を並べる。ダガタさんは「被爆者の意志や未来への希望を感じとってほしい」と話した。(宮野史康)
(2024年11月20日朝刊掲載)
フランスから来日中のアントワン・ダガタさん(63)が広島県内や東京都内で撮影している。19日は被団協事務所に近い増上寺で、被爆者の表情や立ち姿をカメラに収めた。合間には「被爆した場所は爆心地からどのくらい離れていますか」などと質問。20日までに約20人を撮影する予定で「被爆者の瞳に意志が宿っている」と熱心にシャッターを切っていた。
広島で被爆した山田玲子さん(90)は「核兵器はなくならず、国家補償もない。私たちの活動は道半ばだと伝えてほしい」。原爆で幼い弟を失った木村一茂さん(80)は「被爆者の戦後の歩みが伝われば」と期待した。
ダガタさんはすでに廿日市市の宮島で高校生平和大使も撮影した。展示会は12月から当面続け、現在の被爆者▽過去の原爆被害▽未来を担う若者―の3テーマで写真を並べる。ダガタさんは「被爆者の意志や未来への希望を感じとってほしい」と話した。(宮野史康)
(2024年11月20日朝刊掲載)